パッと見てお得そうに感じた株主優待に飛びついた後で、出来高が全然ないことに苦しむ。
ベリテの株主優待を狙った時の状況を1文で表すとそんな感じでした。
しつこいくらいに何度も書きますけど、とにかく出来高がないというのは本当に苦しいことなんです。
なにしろ株を保有した後はもう何も出来ないですから。
魚が釣れない場所でずっと釣りをしているようなイメージ……いや、水すらも流れていない水たまりで釣りをしている感じですね。
そこには何の動きもないので、ただじっと自分の株が売れるのを辛抱強く待ち続けるしかない。
そんな感じです。
しかも含み損を抱えながらになるので、あまり楽しい状況ではないということは伝わるんじゃないかと思います。
デイトレードでもしない限りは、株式投資をしても「何もすることがない」という状況に違いはないんですけど……
それでも、ある程度値動きはあるけど何もしないのと、全く何の動きもないから何も出来ないのでは違いますよね。
もちろん株式投資は自己責任ですから、そうした出来高が少ない株に手を出した自分の責任なんですけどね。
■結局は諦めるしかない
前回「出来高が少なくて板がスカスカ」という話をしましたけど、具体的にどういうことか。
当時のベリテは画像に取っていませんが、こうした出来高が少ない銘柄は結構たくさんあるんです。
だから似たような状況の銘柄で説明すると、こんな状況になっている訳です。
この銘柄の売買単位は1000株です。
まずは買いたい人の希望金額を見ていくと、950円で買いたい人がいて、その次に910円で買い注文を入れいてる人がいます。
そして後は誰もいない。
一方でこの銘柄を売りたい人を見ていくと、1050円で売りたい人、1059円、1060円、以上。
1060円で3000株の売り注文を入れている人が1人なのか3人なのかは分かりませんが、3人いたとしても全部で7人しか注文を出してません。
しかも1050円で売りたい人と950円で買いたい人の差額が100円もあります。
950円で買いたい人が「仕方ないから1050円で買うか……」となるかどうか、その逆はどうか。
普通に考えてみても、あまり取引が成立しそうもない気がしませんか?
ベリテも同じような状況で、240円で買ったのに、板を見ると180円の買い注文しか入っていないんです。
私も210円で売り注文を出してはいましたけど、その差が30円は非常に大きいですよね。
だから210円の売り注文が約定することはなく、ただ時間だけが過ぎていく状況になったんです。
これがもっと活発に取引されている銘柄になると、こんな状況になります。
1円毎に大量の注文が入っていて、先ほど挙げた銘柄とは全然違うことがよく分かると思います。
すぐに買いたければ199円で買えるし、198円で売れます。
まあそんなことをしたら損をするだけですけど、何しろ買いたい人と売りたい人がたくさんいるということです。
そうでないと、確実に買った値段よりも大きく安い値段で手放す羽目になる可能性が高い。
これは株主優待を狙う上で気を付けておきたい部分です。
だからこうして失敗談として書いている訳ですけど、実際にどうなったのかは、次回に続きたいと思います。
ちょっと話が長くなってしまいましたね。