必勝法はないけど確実に負けるやり方は存在する

株式投資には、いわゆる「誰でもこうすれば勝てる手順」みたいな必勝法は存在しません。

そうした言葉が飛び交うのは、高額な株式投資マニュアルとか、怪しげな迷惑メールの中だけ。

なぜ高額なマニュアルの販売ページには、株の必勝法などの言葉が出ているのかというと……

まあそういう表現をしないと売れないからだし、そう書けば多少は騙される人がいるということでしょう。

しかし、株で必ず勝てるという方法を知っている人が、わざわざ自分だけの手法をマニュアルにして販売しますかね。

仮に必勝法があったとしても、それが広まってしまったら使えなくなってしまう、というリスクをとってまでして。

私だったら絶対にそんな面倒なこと絶対にしないですけどね。

また、マニュアルを買う人がそのあたりの仕組みを考えないのも不思議でしょうがないです。

なぜですかね、これは。


■必勝法を追い求めるよりも

売買のタイミングには注文を出す人の心理、利益を出したい欲とか損失を出したくないという恐怖が大きく絡んできます。

そのあたりの心理状態を、マニュアルだけで変えていくことなんて出来るはずはないと私は思っています。

もしかしたら凄いことが書かれていて、損切りをしないことがなぜダメなのかを心から実感出来るような文章かもしれませんが……

そういう文章というのは、狙って書くことはなかなか出来ないものです。

本を読んだだけで、損切りを決められたタイミングで完璧に出来るようになるのなら、私もその本が是非とも欲しいです。

でも、人の性質がそう簡単に変わらないとの同じで、本を読んだだけで株式売買のやり方を劇的に変えるのは難しい。

そうして実体のない株の必勝法を追い求めるよりも、自分が出来る範囲で株式投資のスキルを磨いていった方が、結局は近道ではないか。

私はそんなことを考えています。

私がもし株の必勝法を知っていれば、まずは自己資金いっぱいの全力投資でその必勝法を実行するでしょう。

そうして利益が出た後の資金を、また全力で必勝法に注ぎ込み……ということをやれば、きっと1億円なんてすぐに到達します。

もし必勝法があれば、という夢みたいな話なので、これ以上想像しても空しいだけですけど。

でもそんな必勝法はこの世に存在しないので、ここではもう少し前向きな話をしたいと思います。

 

■負けないことが大事

世の中には株の必勝法というのは存在しませんけど、かなりの確率で負けてしまう方法は存在します。

ほぼ確実に負ける方法があるのなら、ほぼ確実に勝つ方法があっても良さそうなんですけどね。

株式投資をやっている方の全てが、売買による利益や配当金による利益、もしくは株主優待による利益を出したいと思っているはずです。

少なくとも私の周りには、「財産を失う為に株をやってます」という人はいないし、それが当たり前です。

誰しもが進んで負けたいと思っていない以上、負ける可能性の高い行動はやめておいた方が良いと思います。

株の必勝法はないけれど、確実に負ける方法をやらないことによって、負ける確率を少しでも減らしていく。

かなり地味な考え方ですけど、負けないことは勝ちに最も近い訳で、これで少しでも勝ちに近づくことが出来るはずです。

と言うことで、確実に負ける方法を今まで書いてきましたが、ここでまとめてみると……

・生活資金で投資をする

・損切りをしない

・自己資金目一杯の投資をする

これらの簡単な原則をやらないようにするだけで、株式投資で大きく負けることは少なくなっていくはずです。

とは言え、これらの考え方は簡単なようでいて、実行するのは難しい部分もあるんです。

そのあたりの話を次回はしてみたいと思います。