株主優待と投資の利益どちらを優先するか

株式投資で出す利益の種類は大きく分けて二種類あります。

株を長期保有してその配当金で利益を上げる「インカムゲイン」と、売買時の差額で利益を上げる「キャピタルゲイン」

実際に株式投資をする際には、わざわざそんな言葉を覚えておく必要なんてありません。

だけど、自分がどんなパターンで利益を出したいのか、というパターンをはっきりさせておくのは大事なことです。

長期保有で配当金を狙うのか、あるいはある程度短いスパンで売買して利ざやを稼ぐのか。

そこがはっきりしていないと、売買で損失を出す可能性が非常に高くなってしまいます。

短期売買で利益を上げようとして買った株なのに、突然株価が下がったから、そのまま長期保有に移行していく。

これを一般的には「塩漬け」と呼び、損失を出してそれを膨らませる黄金のパターンですね。

そういう痛い目に遭わないように、ある程度の基本的な知識を身につけておくのは有効じゃないかと思います。


■株主優待を楽しむ場合

このサイトで取り上げるメインテーマは株主優待ですから、ここからは株主優待をする場合について考えてみます。

株主優待を楽しむ場合、株式投資のスタイルはどうなのか。

長期保有のインカムゲイン狙いなのか、それとも短期売買のキャピタルゲイン狙いなのか。

正直なところを書くと、どちらのパターンもアリなんですよね……

そんな訳で、どうやって綺麗にまとめれば良いのか非常に迷いますが、まあ長期保有でも短期保有でも良いと思います。

あ、全然まとまってないね。

「どっちでもOK」では全然締まらないので、ここでは私の個人的な見解を書いてみます。

株主優待だけを狙うのなら、別のカテゴリで詳しく説明をしますけど、権利確定日に買って翌日に売れば良いだけ。

非常に簡単で誰にでも出来るやり方です。

でもそのやり方をすると、株主優待の価値以上に損失を出す可能性がある、という問題があります。

私も今までそんなやり方で、その場しのぎ的に株主優待の権利を取得したことがありますが、まあ惨憺たる結果を味わいました。

株主優待を楽しむかわりに、株式投資で損失を出すというのは、投資をする目的を根底から覆してしまう話ですよね。

だから、私としては株主優待の権利をゲット出来さえすれば良いんです、とは言えません。

■何を重視するのか

単純に権利確定日に買って、翌日の権利落ち日に売るやり方をお勧めすることは出来ない。

まあこれは誰しもが考えることですから、そのやり方で利益を出すのが難しいのは想像が付くと思いますけども。

そうしたリスクを避ける為に、値動きを追いかけながらある程度の長期保有を考えるのもアリだと思います。

個人的には、短期売買で株主優待を狙うのはリスクが高いと思っているので、割と長めのスパンで考える方が良いんじゃないか。

そんなことを考えています。

ただ、キャピタルゲインを狙いつつ、あわよくば株主優待を狙いたい、というのはかなり難しい。

それだけは頭に入れておいた方が良いです。

もちろん時間を掛ければ不可能ではないんですけど、簡単にそれをやろうとするとストレスが貯まりますから。

ということで、このカテゴリで説明してきた株式投資の基本的な考え方については、このあたりで終わりにしておこうと思います。

次のカテゴリでは、株主優待を楽しむ為に必要な知識を、もう少し具体的に説明していきます。