株主優待は企業によって様々なパターンがありますから、まずは自分の好みにあった企業を探してみましょう。
金券をたくさん貰えるようなやり方をするのか、それとも品物を貰えるようなやり方をするのか。
これは実際にやる人の好みによって変わります。
私の場合は金券よりも品物の方が嬉しいと感じるので、品物を贈ってくれる企業を中心にピックアップしてます。
ただ、どんな方針であってもやることは一緒。
どちらも「その企業の株を現物で保有すること」で、まあ基本的にはどんな株主優待でも一緒なんですよね。
こちらで考えておくのは、具体的な優待の種類を比較して、株を保有する企業を選んでおくことだけ。
あとはタイミングを見計らって株を購入する訳ですけど、ここで知っておきたいのが「権利確定日」という考え方。
株主優待をする際には、この「権利確定日」と「権利落ち日」を知っておく必要があります。
これは最低限必要な知識ですから、まずはここで権利確定日について簡単に説明をしておきましょう。
■株主優待を受け取ることが出来る権利
株主優待を受け取ることが出来るチャンスは、大抵の企業で1年に1回しかない、という話を以前しました。
その1年1回のタイミングは、優待の内容と同じように、それぞれの企業によって違ってきます。
統一してくれた方が楽なのに……という意見もありそうですけど、実際に優待を狙う側としては分散してた方が良いんですよね。
それは何故か?
自分で株主優待を狙うつもりで考えると、恐らく何となく想像はつくんじゃないかと思いますが、これは後で書こうと思ってます。
ここでまた具体的な例を出してみましょう。
以前例に出させてもらったサッポロホールディングス株式会社では、株主優待を受ける権利を以下のように定めています。
サッポロでは、12月31日の時点で株主名簿に記載されている株主に、ビールやジュースなどの贈り物をする訳です。
これは企業毎に違うので、欲しい優待があればその時期に株を保有しておけば良い、と言うことになりますよね。
まずはそこまでが株主優待狙いの基礎知識です。
■権利確定日の意味
ここでちょっと気になるのが、12月31日時点で株主名簿に記載される為には、いつ株を持っていれば良いの?というところ。
何となくイメージでは12月31日に株を現物買いすれば良いんじゃ……という気がしてきますが、実際には少し違うんです。
詳しい仕組みについては上手く説明出来ないんですけど、株主名簿に記載されるまでには4日程度時間がかかるんです。
この微妙な時間のずれがミソで、今回の例で言えば、12月31日に株を現物買いしても株主優待は貰えません。
株主名簿に登録されるまでの時間を計算して、少し前に株を現物で買っておく必要があるんですね。
何日前に買っておけば良いのかは、その日にちが「営業日」でカウントされる為、月によって少しずつ違います。
この「この日に買っておけば配当金と株主優待をゲット出来る!」という日を「権利確定日」と呼びます。
まあ分かりやすい表現ですよね。
権利確定日は一般的には25日とか26日あたりが多いかな。
これを間違えるとかなり惨めな気持ちになること間違いなしなので、しっかりと押さえておくことをお勧めします。
まあ私は何度もありますけど、その間違いで「あ、間違えてラッキーだったよ」と思ったことは一度もありません。
たまにはそういうことがあっても良いのに……