株主優待を楽しむ為には、株式投資のルールについてある程度の知識を持っている必要があります。
もちろん単純にルールについて詳しくても、それが必ず株式投資で利益を上げられる訳じゃない。
そんなに甘い話はどこにもありません。
でも、基本的なルールを知らなかった事によって損失を出すことがある、というのは恐らく事実です。
スポーツでも何でもそうだと思いますが、自分が参加する競技のルールを知らない人は、損をすることはあっても特をすることなど絶対にありません。
それは株式投資の世界でも一緒、という趣旨で、まずは基本的なルールの説明をしようと思っています。
でも、基本的な内容について簡単に分かりやすく説明をするのは、非常に難しいんだということを痛感しました。
自分が何となく知っている事と、人に分かりやすく説明をすることが出来るということは、似ているようで全然違うことなんですよね。
まあこれは単なる私の愚痴なんですけども。
しかしこうした説明をすることは、自分の知識を整理する為にも結構有効ではないかということがよく分かります。
それだけでも書いた意味はあったんじゃないかという感じ、という話はこれくらいにしておき、今回は取引の種類について簡単に説明をします。
■現物取引と信用取引と
株式投資には大きく分けて2種類の取引形態があります。
それが今回紹介する「現物取引」と「信用取引」で、どちらの取引で注文を出すのかは注文を出す際に指定することが出来ます。
私はSBI証券を利用して株式投資をやっていますが、SBI証券の場合はこんなボタンから注文をします。
「現物取引」の売り買い、そして「信用取引」の売り買い、あわせて4種類の注文をすることが出来ます。
売りと買いについては後日詳しく説明をするので、ここでは深く考えないでおくことにして、まずは「現物」と「信用」の違いを知っておきましょう。
現物取引とは、自分の資金を使って実際に株券を購入して、株券を自分で保有することが出来る取引を意味します。
今は実際に株券を印刷しないので、手元に購入した株券が届く訳ではありませんが、私たちが通常コンビニで弁当などを買う感覚と全く同じです。
コンビニで弁当を現物取引で購入する、という感覚。まあだれもそんな面倒な表現はしませんけど。
一方の信用取引というのは、証券会社から資金を借り入れて株券を購入するやり方で、実際に株券を自分で保有することがありません。
証券会社から資金を借りて株券を購入し、購入した株券を売却した際に借りた資金を返済することになります。
要するに、その取引で得た(又は失った)差額だけを注文した側が取る、ということになります。
■株主優待は現物取引で
基本的にどちらの取引形態であっても、購入した株を売却する、というパターンは全く一緒です。
ただ、実際に株券の保有者が自分なのか証券会社なのか、という部分に大きな違いがある訳です。
売買の差額によって利益を出したい方ならどちらの取引でも良いんですけど、株主優待を楽しみたい方は注意が必要です。
信用取引で購入してもその会社の株主になる訳ではありませんから、株主優待を受けることが出来ない。
これが大きなポイントです。
配当金に関しては証券会社から手数料を抜いた額をもらうことが出来ますが、株主優待は受け取れません。
なので、純粋に株主優待だけを楽しみたいのであれば、現物取引に限定することをお勧めします。
これも後で書きますが、信用取引には大きなメリットがあり、それと同じくらいに大きなデメリットもあるんです。
個人的な意見としては、株式投資を始めたばかりであれば、とにかく現物取引だけの方が良いんじゃないかと思ってます。