今回取り上げたい株式投資の用語は「信用取引」。
信用取引は株式投資を行う上で非常に重要であると同時に、そのリスクについても知っておく必要がある要素です。
……漢字ばっかりのガチガチに固い文章ですみません。
株式投資は大損をする危険がある、というマイナスのイメージを持っている方は、恐らく結構いるんじゃないかと思います。
そういったイメージを持っている方が指す株式投資は、恐らくかなりの確率で信用取引を意味しているはず。
そんな、少し危険な香りのする言葉ですけど、株式投資をやる以上は「知らない」では済まされない言葉。
もちろんリスクのない投資なんて詐欺でしかないので、投資をする以上は損失を出す可能性を覚悟しなければなりません。
だけど実際のところ、株式投資で借金を抱えるような状態になることに違和感を感じる方もいると思います。
自己資金以上に負けることなんてあるのか、と。
そこで出てくるのが、今回取り上げる「信用取引」です。
■信用取引とは?
信用取引というのは、証券会社からお金とか株を借りて、借りたお金や株を売買する取引形態のことを意味します。
証券会社に取引口座を作っても、特に何もしなければ現物の株を買うことしか出来ません。
お金を借りる訳ですから、当然その人の職業や収入などで支払い能力があるかどうかの審査を受ける必要があります。
まあ大抵の方は審査を通過するとは思いますけど、審査に通った人のみが信用取引をやれる、という流れになってます。
そこまでして信用取引をする理由はあるのか?
ということで、ここでポイントになることがいくつかあるので、分かりやすくする為に箇条書きにしてみます。
信用取引の特徴としては……
・自己資金の3倍程度まで売買出来る
・売りから入ることが出来る
という感じです。
■レバレッジ効果
まずは信用取引をすることによって、自己資金よりも大きな取引が出来る、という点が魅力ですよね。
例えば100万円の自己資金があった場合、信用取引口座にそのお金を入金すると、大体300万円を取引に使うことが出来ます。
自己資金と信用取引出来る金額の比率は証券会社によって違いますけど、まあ大体3倍程度かな。
どうせ全額取引に使う訳ではないので、あまり細かい数値は気にしなくても良いと私は思っていますが……
それでも約3倍の金額を使えるのは、リスクも大きくなる傾向にありますけど、それでも良いことだと思います。
■空売りが出来る
現物取引しか出来ない場合には、どんな状況であっても株を買うことしか出来ません。
しかし信用取引をすると、売りから取引をスタートすることが出来るというメリットがあるんです。
基本的に株は「買い注文→売り注文」で、まずは株を買い値上がりを待ってから売るという流れになります。
つまり「この株は下がる」という場合には、株価が下がるのを待つことしか出来ない状態になる訳です。
でも信用取引では、お金だけではなく株を借りることが出来るので、借りた株を売ることが出来るんです。
俗に言う「空売り」ですね。
信用取引を利用すれば、下がると思った株を証券会社から借りて、まずはその株を売ってお金に変えることが出来ます。
そして値下がりした株を買い戻して証券会社に返す。
そうすると、高い時に売って安い時に買い戻すことが出来るので、下降トレンドでも利益を出すことが可能なんです。
この空売りには非常に大きなリスクがあったりもしますけど、上げ下げどちらのトレンドでも利益を出せるというのは大きなメリットです。