信用取引のデメリットとは

「レバレッジ効果(テコの原理)」を利用することによって、自己資金以上に大きな取引をすることが出来る。

これが信用取引が持っている最大のメリットです。

これを書いている私自身も信用取引をやっていて、取引可能額の多さと注文の柔軟性を、とても便利だと感じています。

ただし。

こうした信用取引が持っているメリットは、裏がえしてしまうと、そのままデメリットにも直結する話なんです。

このあたりの話は何となく想像が付くかも知れませんけど、これを書かずに「信用取引は良いですよ」とは言えません。

ということで、今回は株式投資の注文形態のひとつである「信用取引」がもつデメリットについて書いてみます。

デメリット=危険性という認識で読んで頂ければ良いと思います。


■信用取引が持つ危険性

信用取引を利用すれば、レバレッジを効かせて自己資金以上の取引をすることが出来ます。

これが信用取引の大きなメリットではあるんですけど、それはそのまま大きなデメリットにもなり得るんです。

自己資金以上の取引が出来るということは、資金を減らしていくスピードも速いということを意味します。

株式投資に参加している人は、恐らく全ての人が「この取引で利益を出したい」と思って注文をします。

でも、余程特殊な状況にならない限りは、半分の人が利益を上げることが出来る反面、残り半分の人は損失を出すことになります。

例えば、今現在株価300円の株があったとして、ある人はこれから株価が上がると思って買い注文を出したとします。

しかし一方では、株価が下がることを予想して売り注文を出している人もいる訳ですよね。

そして株価が320円になった際には、買い注文を出した人が利益を出していて、売り注文を出した人は損失を出すことになります。

毎回利益を出すことなんて無理ですから、損失を出す度に巨額のマイナスを計上していたら、結局資金はなくなってしまいます。

自己資金以上の取引が可能な信用取引には、このような大きなリスクを負う危険性があるんです。

■買いは家まで売りは命まで

また、信用取引の大きなメリットとして「売りから始めることが出来る」というのもありますが、これも大きなリスクの要因になります。

買った株がどんどん下がったとしても、当たり前の話ですけど、株価が-300円とかにはなりません。

だから、いくら買い注文で損失を出したとしても、買った時の金額が0になる状態が最悪の状況なんです。

でも、売り注文を入れた後でその株価が上がっていったら、株価に上限はないという大きな危険がある訳です。

例えば、とある会社の株を1000株程買った場合と売った場合で、どのような損失の可能性があるかを考えてみると……

300円で買った株が暴落して1円になれば、30万円の損失を出すことになりますよね。

でも、300円で売った株が暴騰して2000円になった場合には、30万円で売った株を買い戻すのに200万円必要です。

そうなると、損失は200-30=170万円ということになります。

また、株価の上限が2000円という訳でもないので、損失はさらに膨らむ可能性がある。

株の格言で「買いは家まで売りは命まで」という言葉があるのは、売りにはそういう天井知らずの損失を出す危険がある、という意味です。

このリスクを書かずに「売りから入れるのは良いです」みたいなことを書くのは、やはり無責任じゃないかと思います。

自分の身の丈以上のことをすると、大抵の場合はろくな事にならない、という話ですよね。

また、信用取引で株を買ったとしても、基本的には証券会社から借りた資金で買っただけなので、株主は自分にはなりません。

当然株主優待が自宅に届くことはありませんので、株主優待を狙っている人にとって、信用取引は大きなデメリットがあると言えます。

以前、株式投資を始めたばかりの方と純粋に株主優待を楽しみたい方は、現物取引をお勧めします、という表現をしました。

それには以下のような意図があったんです。

・初心者の方がリスク管理をするのは難しい

・信用売り注文はリスクが高い

・信用取引では株主優待が受けられない

 

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